前回のギークスに続いてエクストリームも見ていきます
上場系でSESをやっている会社はあまりないので参考にできる数字を探していきましょう。
SESをやっている会社は「SESやっています」とは言わない
エクストリームはSESをソリューション事業という表現をしています。
SESは法的整備がまだ進んでいない分野なので、明確にSESなどとは記載しないんですね。
法的にグレーなのではなく、法の整備が追いついていない領域と思ったほうが正しいです。(この点については法解釈が人によって異なります。この点について別の記事で紹介したいなとは思っています。)
先日のギークスも「IT人材事業」という表現だったと思います。
この法整備はこれからどんどん厳しくなると思います。
まぁ、SESそのものがなくなったとしても、SES会社は派遣など形態を変えて生き残るでしょう。
SESをやっている会社は他にも事業をやっていることが多い
SESをやっている会社は、先程の法整備のリスクがあるので、SESだけをやっていることは稀です。
リスク対策として、他の事業を行っている会社は多くあります。
・ギークス→SES、ゲーム、メディア
・エクストリーム→SES、ゲーム、受託開発
SESを行っていると、人材の情報が多く入ってくるようになります。
この情報があれば、人材をあつめて、プロジェクトチームを結成することが可能です。
この人材を使って、新たなプロジェクトチームを作り、事業化する訳です。
エクストリームでは他の事業での知名度向上が、SESの応募者増加に貢献しているようです。
ラングリッサー効果で会社知名度も更に向上、応募者増加の傾向
SESの数字を見ていくよ
ここでの数字はSESに閉じた話ではないと思うので、その点を割り引いて読んでください。
ソリューション事業は営利6.83億円になっています。
売上は31.3億円なので、営利率は21%ですね。
SESとしては高いかなという印象でしょうか。
ここでの注目は
・パートナー企業ではなく、プロパープロジェクトの比率を上げる
・ゲーム系は景況によって波がある
と言っている点です。
利益率をあげるために、プロパー中心にしていく
ゲームは安定しない(ので非ゲームに注力する可能性もある)
ということを言っているのでしょうか。
ここでの注視指標としては以下です
- 1稼働あたりの単価は61万円
- 計画数字では1稼働あたり単価58万円
プロパープロジェクトに注力すると言っているのでおそらく単価の低いプロジェクトにプロパーを入れていく計画なのでしょう。
月次10名 前後の中途採用を見込み
月10人SES(派遣?)要員を採用するみたいです。
これは「パートナープロジェクトではなくプロパープロジェクトに注力する」という方針を踏まえているのでしょう。
採用チームは忙しくなりますね。
ただし、計画数字上は、稼働単価58万円なので、それに見合ったロースキル系の人材を採用していくことになるのだと思います。
これは営業はキツくなりそう・・・
ロースキル案件は単価が低い割に、要員が過剰にあまっているので、営業としては扱いにこまることが多いです。
ただし、1人あたりの粗利額も大きいので、その分やりがいはあります。
プロジェクト数は月11増であり、採用数は月10なので、今後はほぼプロパーの扱いのみに専念するのでしょう。