サービス開発をしていると、どうしても社員だけでは工数が足りず、フリーランスの方に仕事を発注することがあります。
そんな中、フリーランスの人からSESの実態がどうなっているのか、また、どれくらい儲かっているのか(=どれくらいお金を抜いているのか)を聞かれたのでご紹介します。
今回の視点は、営業という訳ではなく、フリーランスの人や、SES会社をとおして人を雇うかたへの記事となっています。
SESの事業モデルについて


いつもお世話になっています。
いつもフリーランスの僕に仕事を紹介してもらっていますけど、そもそもSESの事業モデルってどうなっているんですか?

SESってちょっと分かりづらいですよね。
SESの理解には、基本的なパターンと付随してくる登場人物を覚えれば簡単に理解できるとおもいますよ。

SESってお金や契約が関わってくるので、なかなか聞けずにいたんですよね。
簡単に教えて下さい~

SESは主に以下の登場人物が出てきます。
①企業
②エンジニア
③SES会社
④パートナー企業
基本パターンは①~③の登場人物で考えます。

①企業というのは、私みたいな②のエンジニアが働く会社ですよね?

そうですね。
①企業に②エンジニアを紹介する仕事が③SES会社の行っていることです。
このとき、お金の流れは以下のようになります。
①企業
↓
③SES会社
↓
②エンジニア
なので②エンジニアは③SES会社からお金をもらっているんですね。
SESは仲介業なので、①企業からもらったお金のうち約10%を手数料として抜いています。
契約の相手も先程の商流に従うんです。

確かに僕は先生からお金をもらっていますね。
仲介料をもらっているということは、僕の働いている間は毎月SES会社にはお金が入ってくるということですか?

実はそうなんです。
だからこそ、SES会社の人はエンジニアによりよい就業機会や成長機会を提供できないと、価値提供ができていないということになってしまうので、①企業を紹介するときに、②エンジニアへの成長機会やキャリアプランを提供できるかどうかが重要になってくるんですよね。

そうなんですね。実は僕は昔、適当なSESの営業さんが担当についてしまったことがあって、すぐに仕事を打ち切られてしまったことがあるんです。

そういう話はよく聞きますね。
SESは良くも悪くも簡単に売上が立つので、社会的意義を持たず、ちゃんとした営業を行わない粗悪な会社もおおいんですよね。
まだ説明していなかった④パートナー企業ですが、実はこれはSES企業なんです。
SESの会社が、パートナー契約を組んで、「SES会社同士で①企業や②エンジニアを紹介し合おうよ」というのが④パートナー企業の動きになりますね。
この場合商流は以下になったりします。
①企業
↓
④パートナー企業
↓
③SES企業
↓
④パートナー企業
↓
②エンジニア

①企業から僕のところまでずいぶん人が関わるんですね・・・・
これっていっぱいお金が抜かれているってことじゃないんですか?

そうなんです。商流の条件が悪くなっていくと、④パートナー企業が、数社も関わっていたりします。
このとき、当然お金はいっぱいん枯れていることになります。
こういった商流で仕事をすることは「多重請負」といって、法的にアウトに近いものなんですよ
事業計画が作りやすいSES

最近SES企業から連絡がいっぱい来るんですが、SESの会社っていっぱいあるんですね・・・
そんなに簡単な事業なんでしょうか?

簡単な事業では無いと思いますよ。
ただ、事業計画を立てることは他の業界と比べて簡単だと思います。
売上 = 平均単価 * 稼働人数
上記で計算できるため、PLを作るのも簡単なんですよ。
特に
稼働人数 = 営業人数 * 営業1人あたり稼働員数
で計算できるので、簡単な公式だけでPLが組めてしまうんですね。
SESは儲かるの?


PLや事業計画を作るのが簡単なのはわかったんですが、ぶっちゃけもうかるんですか?

ひとむかし前のソーシャルゲームやビットコインの「儲かる」とは違いますが、安定的に「儲かる」とは言えますね。
営利5%程度で着地させることは難しくないと思います。
先日上場したギークスさんも収益の大半はSES事業ですし、気になるのであれば関連資料を調べると楽しいかもしれません。
スタートから数億円の売上創出をできて、安定成長ができるという意味では、営業組織を作れる人にはとても魅力的な事業に見えるんでしょうね。