SESを事業としてやっていると、SES営業のメンバーがどんどん増えていきます。
人数が増えてくると問題になるのが、情報共有です。
各メンバーの情報がうまく共有できず、獲得チャンスのあった契約に気づけなかったり、同じパートナー(BP)に営業をかけてしまったりしてムダな行動が増えていきます。
こういったことを避けるために、各SES営業の情報を共有しましょう。
情報が共有されると何が起きるか

情報を共有することで、SES営業単体で見ると、カバーできる案件や要員の範囲が圧倒的に増えます。
例えば、自身の獲得してきた案件にたいして、自社内のSES営業が要員提案をしてきたり、パートナー企業に対しての提案をしてくれたりします。
つまりは、自社のSES営業メンバーがパートナーとなるということです。
情報を共有していないと、会社メンバーとしては同じ事業をおこなっていても、組織としては行動をできません。
どの情報を共有すればよいのか

SES営業が扱う情報は基本的に以下です。
- 企業情報(クライアント、カスタマー、パートナーの情報)
- 案件情報
- 要員情報
- 提案情報
- 契約情報
これらの情報をまとめて共有するのですが、
- 各SES営業全員がいつでも見ることができる
- 同時に編集できる
- リアルタイムに更新される
等の要件を満たすことを考えると、利用料を支払ってWEBサービスを使うのか、スプレッドシートで管理することが妥当です。
特にスプレッドシートは無料で使えますし、GAS(Google Apps Script)を使えば、簡単な開発も行うことができます。
今回はスプレッドシートで運用する想定での記載をします。
情報共有のフローをつくる
情報は以下の構造で扱います。

1つの四角いブロックを、1つの表だと思ってください。
矢印は、情報の流れです。矢印が出ている元の表は、矢印先の表に参照されます。
スプレッドシートは扱えるデータの量が限られているので、1つの表は1つのスプレッドシートにします。
エクセルと異なり、スプレッドシートは、他のファイルのデータを参照できます。
IMPORTRANGEという関数を使用するので、以下を参考にしてください。
これらのファイルをSES営業メンバーに共有公開してください。
具体的運用方法は?

企業情報
まず、会社の情報を入手したら、企業情報表にかきこみます。
企業情報表には以下を記載します。
- ID
- 企業名
- 企業担当名(人事名。パートナー企業の場合はSES営業名)
- 企業担当連絡先
- 自社営業名
- 連絡事項
案件情報
案件情報表には、案件を獲得できた場合に記載をしていきます。
この表には、パートナー企業からまわってきた情報も書き込みます。
項目は以下。
- ID
- 企業ID(企業情報表のID。このIDから企業名等の企業情報を参照します。)
- 案件名
- 案件紹介文(自社がもらった情報)
- 案件紹介文(他社に出すときの情報)
- 案件有効状況(案件が生きているかの状況を記載)
要員情報
要員情報表には、要員情報を獲得できた場合に記載します。
この表には、パートナー企業から回ってきた情報も書き込みます。
項目は以下。
- ID
- 企業ID(企業情報表のID。このIDから企業名等の企業情報を参照します。)
- 要員名
- 要員紹介文(自社がもらった情報)
- 要員紹介文(他社に出すときの情報)
- 要員有効状況(要員がまだ紹介できるかどうかの状況を記載)
提案情報
提案情報表には、どこかの会社に提案した場合に記入をします。
- ID
- 要員ID(要員情報表のID。このIDから要員名等の企業情報を参照します。)
- 案件ID(案件情報表のID。このIDから案件名等の企業情報を参照します。)
- 提案金額
- 提案有効状況(提案が生きているかの状況を記載)
契約情報
契約情報表には、契約がきまった提案を記載していきます。
項目は以下。
- ID
- 提案ID(提案情報表のID。このIDから要員名、金額等の企業情報を参照します。)
- 契約期間(この期間をみて更新確認等を行います。契約開始日、終了日をそれぞれ記載)