SES営業との付き合い方 ※エンジニア向け

ノウハウ

「SES企業で働くエンジニアとお話しました」についてコメントを数人からいただきました。

そもそもこのブログ?を見てくれている人がいることにおどろいています。

アナリティクス上では数字としてユーザー数が表示されているのですが、コメントやご連絡をいただけると、本当に見てくれている人がいるんだなということを感じられてとても嬉しいです。

相談、感想、不満など、なんでも構いませんので、何かしらメッセージいただけますと今後の運用のモチベーションにもつながるのでぜひともよろしくお願いいたします!

本題なのですが、今回いただいたコメントは「SES企業の営業からひどい対応を受けた」や「SES会社に所属していたが、こんなにひどいことがあった」というお話が多かったです。

これについて考えたのですが、エンジニアの皆さんはそもそもSES企業やSES営業にあまり期待をしないほうが良いです。

SES企業は、大きくわけて2種類あると思います。

  1. エンジニアを社員として雇って、他社に常駐させる、実質派遣スタイルのSES
  2. エンジニアを従業員として雇わない、案件とエンジニアをつなぐ、実質紹介スタイルのSES

「実質」と言っているのは法観点の問題があるので、ここでの説明は省略します。

話をきいていると、エンジニアの人たちはSES企業には、上記2つのスタイルの意識をすることができていないようでした。

派遣スタイルのSES企業に期待できること

派遣スタイルのSES企業は、従業員としてエンジニアを雇います。

会社としてメンバーを雇うので、自社のエンジニア=社員になります。

期待できる点

  • 育成してもらえる。社員として雇っているエンジニアは、収益を産まない限りはコストでしかないので、案件を受けることができる様になるまではきっちりを育成をしてもらえる。
  • 社員どうしの仲が比較的良い。エンジニア採用の際に、差別化できるポイントは、案件と教育システム程度になります。そうなった際に、採用ブランディング上、どうしても人ににフォーカスせざるを得なくなる。そうなったときに、スキルの高いエンジニアがいない「教育をするSES企業」である会社は、スキルではなく、人間性を訴求する。この人間性を訴求する際に、仲の良さ、面倒見の良さをより強調することになる。

期待できない点

  • 給与。教育社員や、 案件に入れなかった社員のコストが発生する。活躍しているエンジニアの利益を分散させることになるので、どうしても活躍しているエンジニアで会っても給与をもらいづらい。
  • キャリアプラン。どうしても会社都合で案件を獲得せざるを得ないことがある。これは会社としての経営戦略、営業戦略に人事戦略が従っている状態である。

紹介スタイルのSES企業に期待できること

エンジニアから見ると、魅力的な案件をもっているSES会社とつながることで案件の獲得ができます。

期待できる点

  • キャリアプランを自身で選べる。SES企業を選ぶことで、案件を自らえらんでいるようなものなので、自身で案件を選べる。キャリアプランを自身で考え、そのプランの実現がしやすい。
  • 給与。固定費となるコストを抱えていないので、エンジニア単体の収支だけで動いてくれる。中抜きされていると言っても、5万円/月程度で動いてくれる会社も多くあるので、営業をアウトソースして5万円/月と考えると安いかも。

期待できない点

  • 教育。営業のやっていることは、エンジニアの営業代行と変わらないので、エンジニアが案件にハマるスキルがないと判断された場合は相手にされない。レベルの低いエンジニアを相手にしなくても良いので、わざわざ教育観点を持って接することはしない。また、精神的なフォローも教育の一貫であると考えたほうが良い。
  • 人の仲の良さ。そもそもエンジニアを営業商品として捉えることが営業代行としては必要なので、人の仲の良さがプラスになることは基本的にない。なので、人のつながりを基本的には期待できない。

何に期待するかをきめよう

エンジニアの皆さんは何を期待してSES会社と関わるかを明確にしておきましょう。

先述の2タイプは、期待できる点とできない点が真逆です。

真逆な性質のものを一括りに考えて捉えることは、なにも理解していないモノについて考えることと変わりありません。

自身の求めているモノを明確にしてからSES企業を見極めてください。

また、期待できないことを相手にもとめても、自分の環境は改善されません。

今関わっている会社が、自分の求めている会社タイプとずれている場合は、SES企業を変えたり、そもそもSES企業とかかわらない方法を考えたほうが良いのかもしれません。

将来を見据えて、自身のキャリアは自身で作りましょう。

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