フリーランスの集客情報ってネットで検索してもなかなか出てこないと思うんです。
「フリーランスエンジニアが行う、案件の集め方」とかならあるのですが、フリーランスを集客する方法等は出てきません。
今回はフリーランスエンジニアを集客する方法として、ざっくり備忘録として文字起こししてみます。
マイルストーンを考える
まずはゴール状態を考えよう
SES企業がおこなうフリリーランス集客サイトは、フリーランスエンジニアを定期的に、一定量確保したいという目的で作ることが多いと思います。
(他にもクライアントからの見栄えを良くしたいとか、採用ブランディングの一環で・・等あるかもしれませんが、主目的ではないと思いますので、基本的には考慮しません。主目的以外に引きづられて、サービスが失敗するのは割とよくあるパターンです。)
このとき、「定期的」という期間の部分は、これまでKPIを集計していた期間で良いと思います。一般的には月単位ですね。
「一定量」というのは、以下の要素で決ります。
- 案件のあまり分。(案件数)-(要員数)
この時、単純に(案件数)-(要員数)で計算するのではなく、言語ごとに分類して計算できると良いです。
「言語ごとに分類」と言っているのは、結局、エンジニアのスキルは言語で推し量る(案件にマッチした言語ができれば契約を取ることができる)からです。
そうやって考えると、目標はjavaエンジニアが毎月50名登録してくれるサービスのように目標設定できると思います。
ゴールに向けて足りない要素を書き出す
ゴール状態が決まったら、現状と比較して何が足りないかを書き出して行きましょう。
先述の目標でいうと、「javaエンジニアが毎月50名登録してくれるサービス」を作れば良いことになりますよね?
これに向けて足りないモノ・・・・?
と言っても難しいので、他社で達成できていそうなサービスを参考に、なにをやっているかを書き出します。
例えば・・・
- 集客サイトそのもの
- 集客サイトに記載する案件情報
- 広告
- BP同士の認知
- エンジニアへのフォローサービス(福利厚生や確定申告補助等)
- 集客イベント。勉強会等リアルのイベント。
こう考えると、他社は色々やっていますよね?
でもその中で、「javaエンジニアが毎月50名登録してくれるサービス」に不要なモノは削除して行ってください。やったほうが良いけど、必要ないというモノは削除して構いません。まずはミニマムリリースして、数字を積み重ねることを目標にしましょう。
いつまでに達成するのか時期を決める
先程、やるべき項目をリストアップしましたが、それぞれをどの順番でやり、いつやるかを決めます。
書き出すと・・・
大項目 | 中項目 | 完了時期 |
準備 | サイトの作成 | 4週目 |
準備 | 案件情報の入力 | 5週目 |
公開 | リリース | 5週目 |
公開 | PR | 5週目 |
公開 | 営業による周知拡散 | 5週目 |
公開 | 広告 | 7週目 |
運用 | 案件更新 | 随時 |
運用 | オペレーション体制構築 | 集客数次第 |
各ステップでは何をやるのか
先程の項目でやる内容はわかったと思うので、各論を見ていきましょう。
サイトの作成
サイト自体の作成です。
仕様決定から開発完了までを行います。
仕様決定の際には、競合サービスを参考にしてください。
メジャーどころを参考にしたほうが良いです。
上記を参考にする際に、必ずフリーランスエンジニアとしての視点で参考にしてください。
フリーランスとしての視点でサイトを見ると、「高単価案件」とか「年収アップ」とか、年俸推しが多いことがわかると思います。
他にもカスタマージャーニーや導線等参考になるところは色々あります。
案件情報の入力
案件情報を入れるのですが、以下の案件を中心にいれましょう
- エンド直案件。フリーランスに高単価を支払える案件
- 独占案件。他社が参入できない案件
高単価案件は、フリーランスエンジニアを惹きつけます。また、独占案件についてはフリーランスエンジニアを惹きつけるのですが、そのひきつけの前に、案件情報を公開するリスクを考えましょう。案件情報を公開すると、SES会社の営業は、その情報をみてエンドにアタックします。なので、他社に情報が漏れても問題ない案件を記載するという意味で、独占案件を掲載するのです。似たような意味で、案件情報は、そのエンドかわからないように記載することを忘れないようにしましょう。
リリース
ここでリリースは公開作業のことです。
公開作業をする場合は、一般ユーザーへの導線(リンク)が表示されていない状態で一度公開します。導線がないうちに、本番環境での動作チェックをおこないましょう。
本番環境の動作チェックが完了したら、やっと一般向けに公開できます。自社コーポレートサイトなどにリンクの公開をしてください。
PR
サイトを公開しただけではフリーランスの目にとまりません。
サイト公開をしたことを、広く発信する必要があります。
無料で広く発信できるサービスとして、PRタイムズなどのPR系のサービスを使うとよいでしょう。
営業による周知拡散
サイト公開をしたことの周知という意味で、エンドやパートナー(BP)への連絡もしましょう。
- BCC配信で、サイト公開を連絡する
- メールの署名にサイトを保有している旨を記載する
広告
広告は主に以下の種類があります。
- 純広告
- アフィリエイト
- リスティング(グーグル検索時に表示される広告)
まずはじめはリスティングでユーザーを獲得しましょう。
まずリスティングで少数のユーザー流入を獲得して、そのユーザーがどう動くのかを調査します。調査と言っても、同時並行でサイトの改善を行います。
PVは集めるけれど、サイトに登録してくれるユーザーがいないのであれば広告費用はあまりかけるべきでは有りません。
また、アフィリエイトにおいては、広告費用発生ポイントが指定できます。PVから登録のCVRが一定数に達したら、アフィリエイトをおこまいましょう。
純広告は広告費用とその成果数が見えづらいので、運用直後の使用はおすすめしません。
案件更新
案件は常に最新にしておきましょう。
運用としては、週1回の更新をおすすめします。
週1回と言っているのは、どの案件がユーザーに刺さったのかを確認するために、週1回のモニタリングをするという意味でもその期間にしています。また、他のKPI指標を1週間単位にしているため、同じ期間に揃えたほうが良いといえます。
オペレーション体制構築
運用がなれてきたら、専任の人員を採用します。
専任の人員の行うことは、サイトの改修、電話対応や案件更新、応募の合ったエンジニアのフォローです。
専任人員の採用は、営業部だけでは回せなくなった場合や、サイトによる収益が一定数見込めた場合にしてください。サイトが一定の効果を発揮する前に専任を雇用することは、単純にコスト増であり、固定費リスクを増加するだけです。
機能追加。さらなる発展のために。
付加価値をつけるためのフリーランス向けサービスを運用する。
サイトの運用を行っていると、集客数が一定のところで頭うちになります。(というかSEOなどをしっかりとできていないと、1日当たりのPVが10も超えないと思います。また、基本的に3ヶ月はオーガニックの流入がないと思ってください。逆にいうと流入がなくてもめげずに更新を続けてることをおすすめします。)
SESO等は別としても、頭打ちになる理由は、他社と比較して、あなたのサイトに登録する必要性がないからです。
なので、対策はあなたのサイトに登録する必要性を作り出すことにあります。
他社の例でいうと・・・
- 確定申告や福利厚生の補助サービスを行う。
- 損害賠償保険サービスをつける。
- 登録しないと応募できない独占案件がある。
- 登録することで、確実に雇用が保証される。
- フリーランスになるための開業支援を行う。
上記がその例になります。
参考までに例をあげます。