7月になり4月入社組からすると、入社3ヶ月が経過したことになります。
この入社3ヶ月というのは、離職率が高くなる一つの鬼門になっています。
私のパートナーからも転職をしたいという相談を受けました。
今回は振り返りのような記事になります。
(過去、SES営業のキャリアについての話をかいているので合わせて読んでください。)
ほとんどの人は転職をしないほうが楽

まず前提として、ほとんどの人は転職をしないほうがラクに働けます。
理由としては、どこにいってもあまり状況は変わらないからです。
何故か。
転職したいという意思は、現職での成果を出せていないことに起因することがほとんどです。
(現職で成果を出していれば、満足感や充実感、成長感が得られるので、基本的に転職しようとは思わないはずです。)
成果を出すには周りのサポートや、活躍機会が必要になります。
周りのサポート
周りのサポートによって成果を出せるということはイメージしやすいと思います。
基本的に周りのサポートは周囲の人間関係に依存します。
周囲のメンバーが嫌な人ばかりだと成果は出し辛いですよね。
転職したいと言っている人は現在の環境がそうなっているのかもしれません。
ただ、転職したからといって、この問題は解決される訳ではありません。
周囲のメンバーが全員入れ替わって、リセットはされますが、その人たちが全員自分に優しくしてくれるとは限りません。
逆に、現職に残った場合、組織編成や退職が多くあるので、嫌な人だけがいなくなる可能性もあります。
人間関係を見て組織編成をするのは人事の仕事ですし、組織文化に合わないような嫌な人は放って追いてもやめていきます。
こうして循環していくことで、概ね入社から1,2年で周囲のサポートを得られる様になることが一般的です。
現在の会社は入社3ヶ月。この3ヶ月分をリセットして、また周囲のサポートを得るまでの1,2年を待つという行為は賢い選択とは言えないのではないでしょうか。
活躍機会
入社してすぐに活躍の機会を貰える訳ではないですよね。
活躍機会を得るためには信頼残高を貯める必要があります。
この信頼残高を貯めるには、これまた1年程度はかかります。
現在の3ヶ月から考えると、あと9ヶ月。
現在の期間をあと3セットやると思えばそれほど長くはない期間だと思います。
より早く成果を出すためにできること

周囲のサポートや信頼残高はあくまで外部要因です。
外部要因は自分で変えることは難しいので、内部要因(=自分自身)を変えてみましょう。
自分自身を変えると言っても、何を変えれば良いのかわからないと思います。
変えるべき場所は周囲の人に聞くのが一番早いです。
大手人材企業や、大手IT企業ではチームメンバーの良いところと悪いところを言い合う研修があったりします。
JDPとかCDPという名前で行う研修が多い印象です。
(私が受けた研修はCDP研修という名前でした。人材企業ということもあり、 深く洞察した上で 人間的部分に関しての指摘をする人が多くいました。悪い点を指摘されて泣く人を何人か見た覚えがあります・・・)
個人で簡単に行う場合は、私の悪い点2つと、良い点1つを教えてくださいというメールをチームメンバーに送りましょう。良い点を書かせることで、悪い点を書きやすくなります。
このとき、今後の成長のために改善すべき点を知りたいということを明確に伝えてください。
そうしないと、変に気をつかって、改善すべき点に気づけずに終わってしまうことがあります。
それでも退職したほうがいい場合もある

以下の場合は転職をしたほうが良いです。
人間関係をリセットしたい場合
小さな会社でどうしても周囲の人間が入れ替わらない場合がそうです。
また、自身が失敗しすぎて、周囲の評価を巻き返すことが不可能な場合もこれに当たります。
現職で成果を出し切った場合
現在の職場で成果をだして、それでも辞めたいという場合は退職したほうが良いです。
そういった人は、現在の会社が持っているリソースでやれることはやりきっているので、新たな活躍機会が巡ってくるまでに数年はかかってしまいます。
リソースをゼロから作り上げるという新規事業を行っても良いかとは思いますが、社会にインパクトをすばやく与えるのであれば、転職してやりたいことに近いリソースを持っている会社に転職してしまいましょう。
そもそもやりたいことが別業界にある場合
やりたいことが人材業界ではなく、別の業界に明確にある場合は転職をしたほうが良いです。
SES営業のキャリアについて書いた記事も、結局のところ、スキルや業務範囲で考えたときにSES営業は良いキャリアであると言っているだけです。
なので、自身のやりたいことが
業界や、専門職のレベルで明確になっている場合は転職してしまったほうが良いと言えます。
ずっとSES営業をやっていても、現職にそれらに関わるリソースがないといつまで待ってもやれないですし。
総論
当然ですが3ヶ月など早期での転職はやめたほうが良いです。
入社3ヶ月のタイミングで転職したいという人は、成果をだしていないとおもいますし、まだ会社としても提供できる成長機会が多くあるはずなので、まずはチームリーダー相談をしてください。
外部要因の変化と内部要因の変化を自身でコントロールして、現職というよりは、自身を取り巻く仕事環境をコントロールする練習の機会にすることをおすすめします。
転職を考えている人におすすめの書籍
転職を考えている人におすすめの書籍です。転職市場の考え方や年俸についての考え方が変わります。一度読んでから転職やキャリアについて考えるとこれまでの行動を正しく振り返ることができます。